「宇宙葬の費用について詳しく知りたい」 「宇宙葬の種類ごとに費用の目安が知りたい」 このようなお悩みを持つ方は必見です。 この記事では、宇宙葬の費用について徹底的にまとめていきます。 |
目次
宇宙葬の費用は“8万円〜270万円”と幅広い
現在、日本で宇宙葬を提供している会社は「銀河ステージ」「Sorae-ソラエ」「Elysium Space社」「バルーン工房」「ストーンアート工業」の5社があります。
同じ宇宙葬でもそれぞれ違った特徴がありますので、費用の幅も8万円〜270万円と広いです。
ここからは、各会社ごとに宇宙葬の費用をまとめていって、それぞれの特徴についても合わせて紹介していきます。
【宇宙葬】銀河ステージの費用
東京都港区にある銀河ステージには、宇宙飛行プラン・人工衛星プラン・月旅行プラン・宇宙体験プランの4種類の宇宙葬があります。
ロケットは、アメリカ・ニューメキシコ州にある商業宇宙船発着基地「スペースポート・アメリカ」より打ち上げられます。
アメリカの「セレスティス社」との仲介窓口を日本にある銀河ステージが行なっており、実績もプランも豊富なので、宇宙葬を考える方がまず最初に問い合わせる会社ではないでしょうか。
そんな銀河ステージですが、最安価格は宇宙飛行プランの45万円となっています。
また、下記に実際の宇宙葬の動画を掲載しておきますので、「宇宙葬のイメージがまだ掴めていない」という方は合わせてご覧ください。
動画①→セレスティス社が実際に行なっている宇宙葬の動画
【実績】宇宙飛行プラン
2015年11月に実施された宇宙飛行プラン(フライト名「Tribute Flight」)では、日本人3名を含むご遺灰が宇宙空間へと打ち上げられました。
出典:銀河ステージ
【実績】人口衛生プラン
これまでに打ち上げられた人工衛星には、宇宙飛行士ゴードン・クーパー、「スタートレック」の俳優ジェームス・ドゥーアンをはじめ、世界各国約320名のご遺灰が搭載されています。
出典:銀河ステージ
表①→銀河ステージの費用は最安“45万円”!
会社・サービス名 | 宇宙葬の値段 |
銀河ステージ
【出典】銀河ステージ |
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【宇宙葬】Sorae-ソラエの費用
Sorae-ソラエは、日本の大手企業である「株式会社みんれび」が運営している宇宙葬サービスです。
「株式会社みんれび」は、葬儀費用一括見積もりサービスである「葬儀レビ」や、格安の定額仲介サービス「よりそうお葬式」なども運営しており、日本の葬儀業界で圧倒的なシェアを誇っています。
米国の元NASA技術者が立ち上げたベンチャー企業・エリジウムスペース社が行なっている宇宙葬の仲介窓口を、日本の「株式会社みんれび」が行なっているかたちになります。
最大の特徴は、iOS・Androidでダウンロード可能な専用アプリ「エリジウム・スペース」を利用することで、地球の周回軌道上にある遺灰入りカプセルの位置を常に把握できるサービスを提供している点です。
Sorae-ソラエの宇宙葬プランは1つしかありませんが、費用は28.5万円と大変お安くなっています。
表②→Sorae-ソラエの費用は最安“28.5万円”!
会社・サービス名 | 宇宙葬の値段 |
Sorae-ソラエ
【出典】宇宙葬Sorae-ソラエ |
285,000円 (※割引適応価格です。) |
【宇宙葬】Elysium Space社の費用
アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコにあるElysium Space社は、「株式会社みんれび」を仲介しないで、自社でも宇宙葬の募集を行なっているようです。
Googleで「エリジウム・スペース社」と検索すると、日本語版・英語版の両方に対応したホームページを見ることができます。
現在、提供しているのは費用が30万円の「流れ星供養」と、費用が120万円の「月面供養」の2つです。
月面供養に至っては、初回の打ち上げ予定2017年後半となっていたなど、まだまだ始まったばかりのサービスであるため、今後「月面供養」という言葉が広がっていくかもしれません。
表③→Elysium Space社の費用は最安“30万円”!
会社・サービス名 | 宇宙葬の値段 |
Elysium Space社
【出典】Elysium Space社 |
合計費用:30万円
合計費用:120万円 |
【宇宙葬】バルーン工房の費用
栃木県にあるバルーン工房は、40年以上バルーン事業に携ってきており、長年の知識を生かして日本初となる「バルーン宇宙葬」を生み出しました。
「バルーン宇宙葬」というネーミングは、このバルーン工房が商標登録を獲得しており、2014年7月に遺灰をバルーンに詰める方法など、広い範囲での特許を取得しています。
つまり、ある意味で元祖「バルーン宇宙葬」はバルーン工房のみのオリジナル事業ということですね。
費用に関しては最安26万円からとなっており、別途費用項目が多いため、正確な価格は依頼者一人ひとりで違うのではないかと思います。
また、ペットの散骨もやっているため、愛犬家・愛猫家の方にもおすすめです。
表④→バルーン工房の費用は最安“26万円”!
会社・サービス名 | 宇宙葬の費用 |
バルーン工房
【出典】バルーン工房 |
合計:260,000円〜 |
【宇宙葬】ストーンアート工業の費用
1998年高知県で石材店として設立された「ストーンアート工業」では、最安8万円の「バルーン宇宙葬」を提供しており、日本一安い費用で宇宙葬が行える会社となっています。
「バルーン宇宙葬」というネーミングがバルーン工房の独占商標であるため、こちらでは「バルーン宇宙散骨」と呼んでいるようです。
実際に「バルーン宇宙散骨」をやっている様子を撮った動画がありましたので、下記に掲載しておきます。
「バルーンを成層圏まで上げて、散骨する」
このイメージがいまいち持てない方は、動画も合わせてご覧ください。
動画②→バルーン宇宙散骨の様子
表⑤→ストーンアート工業の費用は最安“8万円”!
会社・サービス名 | 宇宙葬の費用 |
ストーンアート工業
【出典】ストーンアート工業 |
合計:240,000円〜
合計:80,000円 |
宇宙葬の費用の相場は約30万円
どの会社のどのサービスを選ぶのかで費用は変わってきますが、オプションを不必要に付けないなら費用は30万円以下で済みます。
このことから、宇宙葬の相場は大体30万円ほどと言えるでしょう。
「なんでも調査隊!約23%がお墓参りに行かない!約53%がお墓を買わない!|保険クリニック調べアンケート(2014年)」によると、お墓をこれから購入しようと考えている人の想定購入金額は約99万円。
また、実際にお墓を購入された方の平均金額は約159万円となっています。
宇宙葬の場合、想定している予算よりもはるかに安くすみ、費用が平均の「約5分の1」程度であることが分かりますね。
画像①→宇宙葬(相場:30万円)なら、費用は平均(159万円)の「約5分の1」!
※保険クリニック調べアンケート/サンプル数:500名(男性250名、女性250名) 年齢:40~69歳 調査方法:Webアンケート 調査期間:2014年8月4日~8月5日
【タイプ別】宇宙葬の費用について抑えるべきポイント
宇宙葬と一口に言っても、それぞれの会社ごとに微妙に内容が違うので、違いが分からずに混乱する方も多いことでしょう。
宇宙葬は「バルーン宇宙葬」と「ロケット宇宙葬」の2つに区別することができるとされています。
バルーン宇宙葬が巨大なバルーンの中に遺灰を入れて成層圏まで運ぶのに対して、ロケット宇宙葬ではロケットや人工衛星に遺灰入りカプセルを乗せて運びます。
バルーン宇宙葬は国際航空連盟が定める宇宙空間と大気圏の境界線(カーマン・ライン)を超えないので、正確には宇宙葬とは言えません。
しかし、バルーン宇宙葬の生みの親である「バルーン工房」が「バルーン宇宙葬」というネーミングでの商標登録と特許を獲得したため、「バルーン宇宙葬は“宇宙葬の一種”である」と認識されています。
ロケット宇宙葬は、「月面に遺灰を撒く」「地球の周回軌道上にカプセルを乗せる」「宇宙船で宇宙の果てを探査する」の3つのタイプに分けることができます。
ここからは、各タイプごとに特徴をまとめていきます。
表⑤→【全4種類】宇宙葬のタイプ早見表!
宇宙葬の種類 | 詳細タイプ | 費用について | |
宇宙葬 | バルーン宇宙葬 | ①バルーンを使って成層圏で遺灰を空中散骨 | 比較的安い
(約8万円〜30万円) |
ロケット宇宙葬 | ②月面に遺灰を撒く | 非常に高い
(約120万〜270万円) |
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③地球の周回軌道上にカプセルを乗せる | 比較的安い
(約30万円) |
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④宇宙船で宇宙の果てを探査する | 非常に高い
(約270万円) |
タイプ①バルーンを使って成層圏で遺灰を空中散骨
バルーン工房の「バルーン宇宙葬」、ストーンアート工業の「バルーン宇宙散骨」などのバルーン宇宙葬がこのタイプに当てはまります。
手順としては、まず大型のバルーンに故人の遺灰の一部を入れて、成層圏まで上げていきます。
そして、成層圏まで上がったバルーンは熱で徐々に膨張していき、最終的には破裂します。
破裂した時に撒き散らされる遺灰が地球上に散骨されるかたちになるため、ある意味「地球全体をお墓にするサービス」とも言えるかもしれません。
バルーン宇宙葬はロケットや人工衛星を用いないので、費用に関しては他の宇宙葬よりも格安になることが多いです。
タイプ②月面に遺灰を撒く
「月面葬」「月面供養」と呼ばれるものが、このタイプに当てはまります。
ロケットに遺灰入りカプセルを搭載して、月に着陸した後、月面上に散骨する方法になります。
月までの打ち上げということで、当然費用は宇宙葬の中でもトップクラスに高く、Elysium Space社の「月面供養」で120万円、銀河ステージの「月旅行プラン」で270万円となっています。
打ち上げスケジュールが不安定なことや、実際に打ち上げ完了となるのが何年先になるのかなど、不明瞭な部分が多いので、まだまだ利用者は少ないのが現状です。
タイプ③地球の周回軌道上にカプセルを乗せる
ロケット・人工衛星などを用いて遺灰入りカプセルを宇宙まで持っていき、地球の周回軌道上に載せる「流れ星供養」「宇宙飛行プラン」「人工衛星プラン」などがこのタイプに当てはまります。
周回軌道上に乗ったカプセルは数年〜数百年の間、軌道上を回り続けて宇宙空間をさまよう事になります。
そして、来たるべき時に地球の大気圏に突入して熱で燃え尽きて流れ星となり、故人の遺灰は空に埋葬される事になるのです。
このような経緯から「流れ星供養」などと呼ばれることもあり、宇宙空間に行くにしては費用も安いので、私たちが最も利用しやすい「ロケット宇宙葬」の1つであると言えるでしょう。
宇宙葬Sorae-ソラエの場合は、周回軌道上にある遺灰入りカプセルの位置を常に把握できるサービスがあるため、「遺灰入りカプセルが今、どこにあるのかを知りたい」という方でも安心です。
タイプ④宇宙船で宇宙の果てを探査する
銀河ステージが主催する「宇宙探検プラン」がこのタイプに当てはまります。
宇宙空間の果てまで探査するということで、月面葬と並び、宇宙葬の中では最高クラスの費用がかかります。
しかし、故人が宇宙開発に興味があったり、若い頃の夢が宇宙旅行という方にはおすすめのプランかもしれません。
探査船は人類がまだ到達したことのない場所に初めて到達する可能性すらありますので、月に初着陸したとされるアポロ11号のような偉業を達成できるかもしれないのが最大の魅力です。
【まとめ】宇宙葬の費用について
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いかがでしたでしょうか?
近年は、様々な種類に宇宙葬プランが増えてきています。
費用が30万円未満のプランもたくさんありますので、この機会に宇宙葬を選択肢の1つとしてみてもいいかもしれませんね。