葬儀にどれくらいの費用がかかるのかは意外と知られていません。 葬儀社にお見積もりをしようにも、相場を知らなければお得かどうかも分かりません。 本記事で葬儀費用の相場を知ってもらい、今後の葬儀社選びにお役立てて頂きたいと思います。 |
目次
葬儀費用の平均価格は195.7万円
日本消費者協会が2017年に行った「第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」によると、葬儀費用の全国平均は195.7万円です。
このうち、祭壇・葬儀当日の運営費などで構成される葬儀一式費用が121.4万円、棺・料理代などで構成される飲食接待費が30.6万円、お布施代で構成される寺院費用が47.3万円となっています。
回数 | 実施年数 | 費用総額 | 各内訳 | 個別の金額 |
第11回 | 2017年 | 195.7万円 | 葬儀一式費用
(祭壇・葬儀当日の運営費など) |
121.4万円 |
飲食接待費
(棺・料理代など) |
30.6万円 | |||
寺院費用
(お布施代) |
47.3万円 | |||
第10回 | 2014年 | 188.9万円 | 葬儀一式費用 | 122.2万円 |
飲食接待費 | 44.6万円 | |||
寺院費用 | 33.9万円 | |||
第9回 | 2010年 | 199.8万円 | 葬儀一式費用 | 126.6万円 |
飲食接待費 | 51.4万円 | |||
寺院費用 | 45.4万円 |
※出典:日本消費者協会「第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」
※出典:日本消費者協会「第10回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」
※出展:日本消費者協会「第9回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」
葬儀費用の平均の推移を折れ線グラフで見てみましょう。
アンケートによると、「葬儀費用の合計」項目の回答のうち、200万円以上と答えた人の割合が14.5%増えたことにより、2017年の費用総額の平均が上昇しています。
また、2014年と比べて寺院費用が大幅に伸びていることから、日本消費者協会の調査結果からは「寺院費用=お布施代」の上昇によって、葬儀費用の平均が上がっていると読み取れますね。
でも待って!葬儀費用の全国平均は本当に195.7万円?
日本消費者協会が2017年に行った「第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」から、葬儀費用の全国平均は195.7万円と分かりました。
しかし、昨今の葬儀事情を踏まえると本当に信頼できるデータなのか疑問が残ります。
昔は、「故人をしっかりと見送りたいから。」「一生に一度きりのことだから。」などという理由から、身内の葬儀はたくさんのお金をかけてたくさんの人に参列してもらうのがいいとされていました。
しかし、最近では「親しい人だけで見送りたい。」などという理由から、葬儀を小規模に行う家庭が増えてきました。
このように「小さなお葬式」が流行っている中で、葬儀費用の平均が上がっているというのは少しおかしいですね。
この問題に関して、鋭い見解を示していた記事がありましたので、要点を簡単にまとめておきます。
問題①:サンプル数が圧倒的に少ない
厚生労働省の平成 29 年(2017) 人口動態統計の年間推計 によると、2017年の死亡者数は134 万 4000 人です。
この死亡者数に対して、日本消費者協会は2017年の調査で491人分のデータしか集めていません。
つまり、「第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」のデータは、死亡者全体の0.036%の人達の葬儀費用を表しているにすぎないのです。
これだけアンケートの回答者数が少ないと結果に偏りが出ますので、流石に信頼できるデータとは言えないですね。
問題②:調査方法が適切ではない
葬儀費用にまつわる調査ですから、本来であれば「葬儀費用を実際に支払った人」のみを対象とすべきです。ところが、日本消費者協会の調査では「ご家族に葬儀があった人」を対象としています。つまり、“葬儀費用を実際に支払った兄や母など、ほかの家族からの伝聞情報”を基にした回答も有効としているわけです。
アンケートの回答者数が少ないだけでなく、回答者自体にも問題があるということですね。
実際、日本消費者協会が2014年に行った「第10回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」では、葬儀費用の総額について回答した人は370人でしたが、そのうち「葬儀一式費用・飲食接待費・寺院費用」の個別項目に回答した人は約半数ほどでした。
葬儀費用総額:188.9万円
(回答者数:370人) |
||
葬儀一式費用:122.2万円
(回答者数:218人) |
飲食接待費:44.6万円
(回答者数:183人) |
寺院費用: 33.9万円
(回答者数:227人) |
じゃあ、実際の葬儀費用の平均はいくらなの?
ネットで「葬儀 費用 平均」と検索すると、どうしても2017年は195.7万円と出てしまいます。
しかし、本当に知りたいのは「実際に葬儀費用がいくらかかるのか?」ですよね。
そこで、葬儀費用の見積もりが簡単にできるこちらのサイトを使って、実際の葬儀費用がいくらになるのかを調べてみました。(2018年4月28日(金)実施)
葬儀費用のお見積もり条件①
諸条件 | |
通夜参列予想人数 | 20人以下(うち親族5人以下) |
葬儀参列予想人数 | 20人以下(うち親族5人以下) |
ご遺体安置場所 | 会館 |
ご葬儀を行う地域 | 大阪府大阪市 |
会場 | シティホール御幣島 |
各商品 | |||||
祭壇 | 白木祭壇 | 250,000円 | 消臭関係 | なし | 0円 |
祭壇花 | なし | 0円 | 骨壺 | 骨壺セット(白) | 8,000円 |
親族一同花 | ご一般単価 | 30,000円 | 御棺 | 桐平棺 | 50,000円 |
遺影 | カラー写真用黒額 | 30,000円 | 湯灌orエンバーミング | なし | 0円 |
エンゼルフラワー | なし | 0円 | ドライアイス | 20kg | 17,000円 |
御棺 | 桐平棺 | 50,000円 | 仏衣 | なし | 0円 |
葬儀費用のお見積もり条件②
お車関係 | お礼状 | ||||
寝台車 | あり | 12,230円 | 通夜礼状 | 50枚セット | 7,500円 |
霊柩車 | C級ランク | 29,480円 | 会葬礼状 | 50枚セット | 7,500円 |
出棺バス | なし | 0円 | |||
骨上バス | なし | 0円 |
粗供養 | ||
通夜供養 | なし | 0円 |
当日供養 | なし | 0円 |
葬儀費用のお見積もり条件③
会館使用料関係 | その他ご注文品 | ||||
駐車場誘導整備料 | ご一般単価 | 20,000円 | 記録写真 | なし | 0円 |
光熱費 | ご一般単価 | 40,000円 | 焼香セット | あり | 0円 |
会館使用料 | ご一般単価 | 110,000円 | 枕飾り | あり | 30,000円 |
霊安室使用料 | ご一般単価 | 40,000円 | 祭壇用供物 | あり | 6,000円 |
初七日法要席料 | なし | 0円 | |||
諸費用 | |||||
設営費 | 1口 | 30,000円 |
気になる結果は!?葬儀費用の平均は大体100万ぐらい!
最近は「小さなお葬式」が流行っているようなので、参列人数は極力少なくして、葬儀一式費用も極力省きました。
すると、葬儀費用の総額は
税込:845,326円 |
となりました。
参列人数や選択するプランによって費用は変わってきますが、「実際の葬儀費用の平均は大体100万前後くらい」と言えるでしょう。
葬儀費用を50万円以下にしたい方必見!おすすめ葬儀社まとめ
ここまでで、実際の葬儀費用の平均は大体100万円前後ということが分かりました。
最初の195.7万円よりはだいぶ減りましたが、それでもまだまだすごい金額ですよね。
「葬儀費用をできるだけ抑えたい・・・。」
そのように思っている方も多いはず。
ここからは、葬儀社の中でも特に費用のかからないおすすめをご紹介します。
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おすすめの葬儀社2選!
葬儀社 | 料金システム | |
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2社目 |
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まとめ
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