「お別れ会・偲ぶ会の挨拶では、どのようなことを話せばいいの?」 この記事では、実際に使える挨拶の文例8選を紹介していきます。 「司会者の挨拶」と「代表の挨拶」とで2種類ありますので、あなたの知りたい方だけでもご覧ください。 |
目次
お別れ会・偲ぶ会の挨拶には2種類ある
偲ぶ会は、「葬儀の時に参列できなかった人のためのお別れ会」「会社の重役の方のための社葬」などといったかたちで開かれます。
そんな偲ぶ会ですが、挨拶には「①司会者の挨拶」と「②代表者の挨拶」の2種類があります。
「①司会者の挨拶」は会の司会進行を務める司会者が行う挨拶であり、「②代表者の挨拶」は参加者や遺族の中の代表が行う挨拶になります。
司会者の挨拶
お別れ会・偲ぶ会で司会を務めるのは、プロが代行しない場合は遺族の代表者となります。
司会者は会の司会進行を円滑に進めるために、「開会の挨拶」「司会者挨拶」「挨拶の案内」「献杯の案内」「遺族挨拶の案内」の5つの挨拶を行います。
代表者の挨拶
お別れ会・偲ぶ会では、司会者だけでなく参加者や遺族の中の代表者も挨拶を行います。
代表者には「遺族・親族代表」「友人代表」などがあり、それぞれの関係性によって挨拶の内容が変わってきます。
お別れ会・偲ぶ会の挨拶には何を入れる?
いざお別れ会・偲ぶ会で、参加者や遺族の中の代表者として挨拶をすることになったときに、どんなことを話すべきでしょうか?
一般的には、挨拶の中に「亡くなられたことへの驚きと悲しみの言葉」「故人との思い出のエピソード」「故人から学んだこと」「生前中にお付き合いしてくれたことへの感謝の言葉」などを盛り込みます。
なお、会の形式が葬儀に近いのか、アットホームな食事会に近いのかなどで内容は多少変わってきますのでご注意ください。
参考までに、比較的フランクな形式の偲ぶ会で、友人代表として挨拶する場合のフォーマットを掲載しておきます。
代表の挨拶で使えるフォーマット
- 呼びかけ(○○君、××さん等)
- 友を失った悲しみと驚き(君がこんなに早く逝ってしまうなんて~)
- 故人との関係(君と僕は高校時代同じクラブで~)
- 故人のエピソード・人柄
- 故人との友情
- 故人の素晴らしさを惜しむ
- 鎮魂の言葉(どうかゆっくり休んで下さい~)
- 別れの言葉(○○さん、さようなら等)
※4~6は内容により取捨選択可
出典:メモリアルアートの大野屋
司会者の挨拶の文例
ここからは、実際にお別れ会・偲ぶ会で司会者を務めることになった方のために、「開会の挨拶」「司会者挨拶」「挨拶の案内」「献杯の案内」「遺族挨拶の案内」のそれぞれの文例を紹介していきます。
「開会の挨拶」の文例
生前の○○様(君・さん=親しさにより呼称は変わる)のお姿を偲び、ここに偲ぶ会を開式します。
出典:Yahoo!知恵袋
「司会者挨拶」の文例
私は生前の○○様とは、○○な間柄でとても可愛がっていただいておりました。
でもまさかこんなに早く逝ってしまわれるとは・・。いつも○○で周囲の人気者だった、○○君が。元気なときにもっと話をしておけばよかったと、今つくづく思います。
ですが、本日は彼をしる方ばかりのお集まりです。
限られた時間内ではありますが、生前の○○様を偲んでまたご家族の皆様ともお話いただき、さらに彼の功績を讃え、多くを語りたいと思います(参加者が目上の方が多ければ、「存じます」)。
どうぞよき会にいたしましょう。
出典:Yahoo!知恵袋
「挨拶の案内」の文例
では○○様を偲んで、生前○○のお付き合いをされていた○○様の○○にあたられる○○様にご挨拶を賜りたく思います。
出典:Yahoo!知恵袋
「献杯の案内」の文例
ではここで、お酒好きだった故人(献杯は故人の好きだった飲み物がよい)の○○君とともに、献杯をしたいと思います。
献杯の御発声を○○様の友人で○○にあたられます○○様にお願いいたします。
「みなさまどうぞ、お手元のグラス(飲み物によって、盃・コップ・マス酒・瓶などの呼称は変化する)を持ち、ご起立ください。」
乾杯後、
「どうぞご着席ください。」
「それでは生前の○○様を偲び、大いに語ってください。」
出典:Yahoo!知恵袋
「遺族挨拶の案内」の文例
そろそろ限られた予定の時間がせまって参りました。ここでご親族を代表されまして、故人○○様の○○にあたられます○○様にご挨拶を賜りたいと存じます(親族に対しては「存じます」がよい)。では、こちらへお願いします。
出典:Yahoo!知恵袋
代表の挨拶の文例
続いて紹介するのは、参加者が行う「遺族・親族代表の挨拶」「友人代表の挨拶」の文例です。
遺族・親族代表の挨拶の文例
遺族親族を代表いたしまして、一言御礼のご挨拶を申し上げます。
本日は、お忙しい中こうして兄○○の偲ぶ会を開催していただき有難く厚く御礼申し上げます。
また、過日のご葬儀に際しましては、(過分なるご香料、ご供花、お供物を賜り併せて)多くのご弔意のお言葉を賜り誠にありがとうございました。
ご承知のとおり、兄は生前、一本気で自分で決めたことは必ず貫き通す性格でしたので、皆様にもかなりの御無理をおかけしたかもしれませんが、帰省の際には、多くのみやげ物を持ち、大きな声で皆を笑わせてくれていたことを思い出します。
そんな兄が病に伏せ、半年ぐらいたってからでしょうか、ささやくような声で「ありがとう」と、志半ばで無念だったでしょうけども、本人は全力で人生をかけ抜いたのだと思わせるような一言でした。
おそらく皆様に対しても、同様に「ありがとう」の一言を持ち続けていたのだと思います。
(本日は、まだまだ知らない兄のことを少しでも伺わせて頂き、思い出を話していただければと思います。)
故人生前賜りましたご厚情に深く感謝するとともに、志を共に今後とも社業に専念していただきますようご祈念申し上げまして、御礼のご挨拶といたします。
本日は誠にありがとうございました。
出典:公益社
友人代表の挨拶の文例
■ 故人(友人)へのお別れの挨拶①
○○、今私はあなたにお別れを告げようとしています。
先月、一緒に食事に出かけた時はあんなに元気だったのに・・・突然、帰らぬ人になろうとは、誰が予想できたでしょうか。
振り返ってみれば○○と私との出会いは、大学の入学式でした。
偶然に座った席が隣になった事がきっかけで、同じサッカーサークルに入り4年間夢中になって過ごしました。
就職してからも、月に1回は必ず会って飲みに行きましたね。
いつも仕事の愚痴や恋愛の話で盛り上がっていました。結婚してからも、住まいが近いこともあって、家族ぐるみのつきあいが続きました。
○○は、あの18歳の時からずっと変わらず誠実な友人でいてくれました。私にとって○○は、兄弟以上の存在です。○○が頑張っているから、私も頑張れる・・・いつもそんな思いで生きてきました。
○○、どうぞ安らかに眠ってください。また、天国であなたとお会いできる日までお別れです。
○○、本当に心よりありがとう。
出典:挨拶文例集
■ 故人(友人)へのお別れの挨拶②
○○君、謹んであなたの御霊前にお別れの言葉を申し上げます。
あまりに突然の悲報に接して、まだ気持ちの整理がつかずにいます。
こうしてあなたの遺影見上げ、お別れの言葉を述べなければならない。
そのことがまず信じられません。
あなたと僕とは小学校、中学校そして高校までも同じ。
共に学び、共に遊んだ仲でした。
(故人とのエピソードや、友人ならではの率直な思いを伝える)
そんなあなたの思いと志は、今も私たちの心の中にしっかりと息づいています。
そしてあなたというよき友を得た幸せを、私たちはきっとこの先忘れずに生きてゆくでしょう。
思い出をたくさん残してくれて本当にありがとう。どうぞ安らかにお休み下さい。
友人代表 〇〇〇〇
出典:葬儀挨拶.com
偲ぶ会の代表の挨拶で大事な3つのこと
ここからは、お別れ会・偲ぶ会で参加者・遺族の代表として挨拶をする前に、ぜひ抑えておきたい3つのことをご紹介します。
①挨拶では上手く話せなくても大丈夫
お別れ会・偲ぶ会の挨拶では、上手く話せる必要は全くありません。
「文章がすごく丁寧」「話すときの抑揚がしっかりしている」といった技術的なことよりも、いかに気持ちを込めて話せるかが大事です。
偲ぶ会は葬儀と違ってマナーにそこまでうるさくないので、当日の挨拶にはリラックスした態度で臨みましょう。
②挨拶の文例をそのまま真似しない
ここまで多数の挨拶の文例を掲載してきましたが、これをそのまま使うことはおすすめしません。
もちろん、どの文例もそのまま使うことができるものではありますが、やはり自分にしか話せないオリジナルの挨拶をするべきです。
お別れ会・偲ぶ会はある意味で「故人との最後の区切り」となってしまいますので、あとあと言い残したことがないように自分の伝えたい気持ちをそのまま挨拶で表現すればいいのです。
③ビジネス関係者への挨拶では少し工夫しよう
故人が会社の重役である場合、お別れ会・偲ぶ会は会社が発起人となりますので、形式としては社葬に近くなります。
その際、友人への挨拶と同じようにフランクに話してしまうと、あまり場に相応しくない可能性があります。
よって、社葬形式の偲ぶ会で代表の挨拶をする際には、「故人が生前に残した会社での業績」「仕事に関して尊敬していた点」「遺族が知らない会社での人柄」など、ビジネス面を強調して話すといいでしょう。
【まとめ】偲ぶ会の挨拶について
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お別れ会・偲ぶ会の主催者である発起人は、挨拶以外にも「案内状の作成・送付」「会の企画・運営」といった様々な業務をこなす必要があります。
これだけの業務を遺族の方だけで行うのは非常に大変です。
もし、お別れ会・偲ぶ会を自分達だけで主催することに不安がある方は、お別れ会専門プロデュースサービスを行なっている「Story」をご利用ください。
参加者一人あたりから5,000円を徴収する「会費制」の偲ぶ会なら、遺族の方の費用負担もほとんどありません。
偲ぶ会 | サービスの内容 |
Story 偲ぶ会
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