「今度、偲ぶ会に参加するけど、マナーが不安・・・。」 このようなお悩みを持っている方は必見です。 偲ぶ会で気をつけるべきマナーを「服装・香典」の2つの切り口からご紹介します。 |
目次
偲ぶ会とは
偲ぶ会とは、葬儀の後に別で執り行う故人とのお別れ会のことです。
『第3回「お葬式に関する全国調査」|鎌倉新書』によると、2017年の家族葬の割合はすでに4割弱に登っており、葬儀の参列者数が大幅に減っていることが分かります。
家族葬が増えたことで、葬儀に参列する人が昔よりも減りました。
当然、葬儀に参列できなかった人たちは、何か別の機会で「故人とのお別れをしたい」と思います。
偲ぶ会は、このように「葬儀に参列できなかったけど、故人とのお別れの機会をきちんと持ちたい」という想いを持った人達のために、お別れの機会を提供する役割を担っています。
表①→家族葬が増えたことで、「偲ぶ会」も増えてきた!
偲ぶ会に参加するときの“服装”マナーは?
偲ぶ会は葬儀ではありませんが、故人とのお別れの会ということで「それなりの服装をしないといけないのではないか?」と思ってしまいますよね。
ここからは、偲ぶ会に参加するときの服装について徹底的にまとめていきます。
最初に案内状の内容を確認しよう
葬儀や告別式の場合は、宗教的な儀式の場ということもあり、喪服が正装となります。
しかし、偲ぶ会は宗教的な儀式ではなく、カジュアルなパーティー形式で主催されることがありますので、必ずしも喪服で参加するのが正解とは限りません。
よって、まずは主催者がどのような意図でそのお別れ会を開催するのかを確認するためにも、送られた案内状の内容をしっかりと確認しましょう。
服装に関しては「喪服」での参加を求められる場合と、「平服」での参加を求められる場合とで2通りがあります。
①「喪服でお越し下さい」→喪服で参加するのがマナー!
②「平服でお越し下さい」→略喪服で参加するのがマナー!
ケース①喪服での参加がマナー
頂いた案内状に「喪服でお越しください」と書いてある場合は、喪服での参加がマナーとなります。
ただし、一般に偲ぶ会(お別れ会)の場合、喪服での参加を求められることは極めて稀です。
男性の喪服はブラックスーツスーツで、白シャツに黒無地のネクタイを着用します。
靴は金具の無い黒を着用することがベストです。
女性の喪服は黒のワンピースやアンサンブルスーツで、原則として肌をあまり見せないようにします。
ストッキングと靴は両方とも黒でそろえるのがベストです。
表②→案内状に「喪服で〜」とある場合は、“喪服”での参加がマナー!
服装(喪服) | 備考 | |
男性 | ブラックスーツ | 白シャツに黒無地のネクタイ |
女性 | 黒のワンピースやアンサンブルスーツ | ストッキングと靴は両方とも黒 |
ケース②平服での参加がマナー
頂いた案内状に「平服でお越し下さい」と書いてある場合は、喪服での参加は避けるべきです。
ちなみに、平服とは普段着のことではなく、“正装ほどではないきちんとした服装”を指します。
一般に、偲ぶ会の案内状で「平服でお越し下さい」と書いてあったら、「略喪服」で参加することが望ましいです。
略喪服とは正式な喪服まではいかない、地味な色合いの服装のことを指します。
正式な喪服よりも制約が少なく、華美にならないように注意すれば、柄があるシャツやパンツスーツも選ぶことができます。
男性はダークスーツ、女性は紺・グレーなどの地味な色のスーツ、ワンピースを着ていけば問題ありません。
表③→案内状に「平服で〜」とある場合は、“略喪服”での参加がマナー!
服装(略喪服) | 備考 | |
男性 | ダークスーツ | スーツの色は濃紺、ダークグレーなど。 ネクタイは黒や地味な柄を。 |
女性 | 紺・グレーなどの地味な色のスーツ、ワンピース | 黒無地のブラウス・スカートでも可。 ストッキングは黒または肌色。 |
案内状の注意事項は必ず守ろう
偲ぶ会の会場が一流ホテルや高級レストランである場合には、ドレスコードも合わせて守る必要があります。
具体的な例としては、会場の雰囲気を壊さないための「黒ネクタイはNG」などが挙げられます。
案内状に別途で注意事項が書いてあるときは、一度主催者に問い合わせして確認することをおすすめします。
偲ぶ会が社葬に近い場合、“服装”はどうする?
社葬とは、「葬儀を執り行う」「費用を出す」主体が会社である葬儀のことを指します。
一般に会社の社長や取締役の地位にある人たちが亡くなった時に、生前の偉業を讃えたり、後継者の存在を社会的に認知させるために行われます。
形式としては「社葬」に近いが、「偲ぶ会」という名目で案内状が来た場合、通常の社葬と同じで喪服で参加するべきなのでしょうか?
結論から言いますと、案内状に服装についての記載がされていない場合は、喪服を選んでおけばマナー違反になることは絶対にありません。
偲ぶ会に参加するときの“香典”マナーは?
偲ぶ会には、「参列者から香典をいただくパターン」「参列者からの香典を辞退するパターン」「参列者から会費を徴収するパターン」の3つのパターンがあります。
ここからは、それぞれのタイプについて詳しくまとめていきます。
表④→【偲ぶ会 香典・会費】参加者の対応早見表!
偲ぶ会の香典・会費についてのパターン | 参加者側がやること |
①参列者から香典をいただく | 5,000円〜20,000円ほどの香典を包んで渡す |
②参列者からの香典を辞退する | 特になし |
③参列者から会費を徴収する | 案内状に記載されている金額を会費として主催者に渡す |
パターン①参列者から香典をいただく
偲ぶ会の費用は「人数×15,000円」程度と言われており、参加者の多い大規模な会になる場合は、主催する親族の方の費用負担が大きくなってしまいます。
そこで、案内状に「香典辞退」「お香典は固くお断りします」といったご案内がない場合には、お気持ちとして香典を持参するのがマナーとされています。
『第3回「お葬式に関する全国調査」|鎌倉新書』によると、近所・友人・知人の葬儀に参列した時のお香典金額として、5,000円〜20,000円を包んだ人の割合が8割〜9割を占めています。
偲ぶ会の場合も、葬儀と同じで5,000円〜20,000円ほどを香典として包んでおけば、マナー違反になることはありません。
なお、偲ぶ会が会費制で「参列者から会費を徴収する」場合には、香典を包まなくて大丈夫です。
表⑤→葬儀と同じで、「偲ぶ会」の香典金額も“5,000円〜20,000円”!
パターン②参列者からの香典を辞退する
案内状に「香典辞退」「お香典は固くお断りします」といったご案内がある場合には、主催者の気持ちを汲み取って、香典を持参しないことがマナーとなります。
このパターンの場合には、必ず案内状や主催者からの連絡で香典辞退の旨が伝えられます。
逆にそのような記載が見当たらない場合には、会費制の偲ぶ会を除いて、香典の持参は必須となります。
なお、主催者が香典を辞退した場合には、葬儀と同じで弔電・供花などを贈って、弔意を示すこともできます。
ただし、香典と同じで「弔電・供花などを辞退する旨」が案内状に記載してあった場合には、逆に贈らないことがマナーとなりますのでご注意ください。
パターン③参列者から会費を徴収する
案内状に「会費制」と書いてある場合は、記載されている金額を会費としてお渡しすることがマナーとなります。
具体的な金額に関しては、5,000円〜15,000円程度であることがほとんどです。
会費制の偲ぶ会には、「主催者側としては、どれだけの会費を徴収することになるのか分かりやすい」「参加者側としては、香典と違って、持参する金額が分かりやすい」といったメリットがあります。
表⑥→会費制の「偲ぶ会」は、金額が明確で分かりやすいというメリットがある!
立ち位置 | 会費制の偲ぶ会のメリット |
主催者側 | 会費がどれだけ集まるのか事前に分かる |
参加者側 | 香典と違って、持参する金額が一目瞭然 |
【まとめ】偲ぶ会の服装・香典マナーについて
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服装や香典に気をつけることも大事ですが、最も大事なマナーは「遺族の気持ちを配慮すること」です。
偲ぶ会は葬儀と違って、アットホームでカジュアルな形式で行われることも多く、葬儀後ということもあり、遺族の方も明るく振舞っていることが珍しくありません。
しかし、心の奥底では大切な人が亡くなったことを深く悲しんでいるかもしれません。
お別れ会だからといってくだけすぎず、きちんとした礼節に則って偲ぶ会に参加していただきたいと思います。
表⑦→「Story」なら会費5,000円から「偲ぶ会」が行えます!
偲ぶ会 | サービスの内容 |
Story 偲ぶ会
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