近年では、家族葬で親族中心の葬儀を行なった後に、参列者を大勢招いて「お別れ会・偲ぶ会」を行うことが増えてきました。
「 第1回ライフエンディング(終活)に関する実態調査(2017年)|鎌倉新書」によると、4人に1人はお葬式後の「お別れ会」に興味があると回答しています。(表①)
傾向としては自分よりも、身内や友人・知人のために行いたいと思う人が多いようです。(表②)
また、73.8%の親は、亡くなった後に思い出してほしいと思っていることが調査からわかりました。(表③)
表①→4人に1人はお葬式後の「お別れ会」に興味があり!
表②→身内や友人・知人の「お別れ会」をやってみたい人が多い!
表③→73.8%の親は、亡くなった後に思い出してほしいと思っている!
現在では、お別れ会・偲ぶ会の需要が増えたことで、専門のプロデュースサービスも生まれています。
東証一部上場企業である鎌倉新書が運営する「Story」もその1つです。
今回、話題のお別れ会専門プロデュースサービス「Story」について徹底調査するため、鎌倉新書に取材に行ってきました。
お答えしてくれたのは、グループマネジャーとお別れ会プロデューサーを兼任する「井野」さんです。
へぇ〜、すごいですね。
こんなメディアがあるんですか!
実は当メディアにも「偲ぶ会・お別れ会」を取り上げた記事はたくさんあります。
今回、実際にお別れ会プロデューサーの方に記事を見てもらったところ、好評価をいただくことができました。
メディア担当者としては嬉しい限りです。
それでは、早速ですがご質問の方に移らせていただきたいと思います。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
目次
どんな人が「Story」を利用している?
まずは、「Story」の利用者について聞かせてください。
男性と女性の割合と年齢層を教えてください。
男女比はだいたい半々ぐらいです。
また、年齢層に関しては40代後半の方からのご相談が多いですね。
では、利用者の方が「Story」を知ったきっかけを教えてください。
「ネットで検索して自分で見つけた」というケースが大半ですね。
実際に、「お別れ会」「偲ぶ会」といったキーワードで検索して、当社のホームページに行き着くようです。
ところで、「お別れ会・偲ぶ会」は葬儀が終わった後に行うものですが・・・
利用者の方は葬儀が終わってから、どのくらいの期間が経ってからの開催を希望されているのですか?
利用者によってまちまちですが、平均すると大体6ヶ月です。
しかし、ご家族の方のためのお別れ会なのか、友人や大学の恩師の方のお別れ会なのかで大きく違います。
前者の場合は、49日を目処に行われることが多いですが、後者の場合はもっと期間が経ってから行われることが多いです。
「Story」が手がけるようなお別れ会は、年々増えているのですか?
「Story」は2016年から起ちあげたのですが、ここ一年でかなり伸びましたね。
問い合わせ数・受注数に関しては、2018年8月現在、すでに前年の数値を超えています。
見込みにはなりますが、今年は前年比で2倍以上の成長になるのではないでしょうか。
「Story」はどんな人におすすめ?
「Story」はお別れ会専門のプロデュースサービスですが、具体的にはどんな人におすすめですか?
家族葬や密葬のスタイルでご葬儀を終えられて、そこに参加できなかった人。
故人の方のためにお参りしたい、最後のお別れをしたいと思っている人。
このような人には、ぜひ「Story」を利用していただきたいと思います。
世の中には、「本来なら弔問をしたかったけれども、事情があってできなかった人」がいます。
そういった方はご葬儀に参加されていないので、きちんとしたお別れの機会を持てていません。
私たちはお別れ会をプロデュースすることで、次の一歩を踏み出せるようにサポートしていきたいと思っています。
「都市部では家族葬の割合が4割」というデータを見たことがあります。
そう考えると、「Story」がターゲットにしているユーザーはたくさんいそうですね。
潜在的なご利用者様はたくさんいると考えています。
例えば、葬儀は基本的に亡くなられてから1日〜2日後に急に行われます。
そうなると、仕事などの特別な事情があって参加できない人もたくさんいるわけです。
しかし、お別れ会の場合は、「2ヶ月後のこの日にやります」という連絡をすれば、事前にスケジュールの調整ができます。
その結果、葬儀に参加できなかった方にもお別れの機会を提供することが可能です。
他にも、闘病生活の後にご葬儀を行う方などは、心身ともにお疲れのことが多いです。
そうなると、これ以上喪主の方に負担をかけるのも良くないので、「お別れ会はあとでやりましょう」という希望を持つ人もいます。
個人的には、このような考え方も良いと思っています。
むしろ、疲れている中、無理をして葬儀を行うことが必ずしも正しいとは限りません。
仮に故人の方が教師のような社会的に関係が広い場合でも、葬儀は小規模でもいいのです。
なぜなら、その後に別途でお別れの機会を設けることができるからです。
お別れ会の発起人はだれ?
次に、「お別れ会をしよう!」と最初に声を上げるのが誰なのかを教えてください。
「遺族の方が自発的に企画する」のか、それとも「故人のご友人の方が企画する」のかだと、どちらが多いですか?
半々ですね。
弔問に来た人からの意見を聞いて、皆様への区切りのためにも「お別れ会を開催すべき」と考える御遺族もいらっしゃいますし、周りの人が賛同者を募って「仲間たちと故人を偲びたい」と声を上げるケースもあります。
利用者が「Story」を選んだ理由は?
お別れ会専門プロデュースサービスというと、他社でもやっているところはありますよね。
数あるサービスの中から、利用者が「Story」を選ぶ理由は何なのでしょうか?
何よりも「温かさ」が挙げられると思います。
実際にホームページを見ている人からも、「温かさや会の自由度で選んだ」という声を耳にします。
どのような不安・悩みを抱えている方が「Story」に相談されますか?
問い合わせの段階で、お客様はどのような不安や悩みを抱えているのでしょうか?
問い合わせの段階ですと、お客様は「何もわからない・・・。」という不安を抱えていますね。
お別れ会に出たことはないし、やったこともない。
でも、故人のためにやってみたいと思っている。
このような想いで、お問い合わせされる方がほとんどです。
そのような悩みを抱えているお客様に、どのような対応をするのですか?
何をどうすればいいのかわからないユーザーに対して、プロデューサーが徹底的にサポートします。
会場の場所はどこがいいのか。
どのようなことをやりたいのか。
招待者は何人呼びたいのか。
このような点を私たちが壁打ちの相手になってヒアリングしていきます。
「Story」を利用したユーザーは、どのような理由で満足している?
実際に「Story」を利用して満足したユーザーは、どのような理由で満足しているのですか?
「寄り添っていただけた」
「いいアイデアを出してくれて、無事にお別れ会を成功することができた」
お客様からはこのような声をいただきますね。
「招待者が会をどう過ごすのか」が最重要ではありますが、どういう気持ちで帰るのか、そしてそのさきの人生をどう過ごすのかも大事です。
つまり、「お客様によりそう」ことを何よりも大事にしているということですね?
はい、その通りです。
もともと、「Story」は弊社が運営する「いい葬儀」へお電話したお客様のご要望から生まれました。
私たちとしても、「新しい供養のかたちを提供したい」という想いがありましたので、まさに渡りに船でしたね。
お客様のご要望から生まれたという経緯もあり、「お客様によりそう」ということを大事にしていますね。
「Story」を運営する上で心がけていることとは?
最後に、「Story」を運営する上で心がけていることを教えてください。
お客様の今の気持ちを大切にしたいです。
ですので、お客様の気持ちを想定して「何を欲しているのか」を把握し、その上で提案することを心がけています。
そこまでして初めて、お客様に「よりそってくれた!」と思っていただけると思っています。
故人の方の気持ちがうまく掴めないときには、生前に見ていた映画を何度も見返したりもします。
故人様はどういう気持ちでこれを見ていたのかをイメージして、それを会のコンセプトに反映します。
お別れ会を「生涯忘れられない会にしたい」という希望は多いです。
そのためには、独自性が必要となります。
毎年、お別れ会があったその日になると、その人のことが自然と思い浮かんでくるような、そのような会にするために、印象的なお別れ会をプロデュースしていきたいと思います。
皆さん1人1人が熱い想いを持っていることがすごく伝わりました。
今回の取材では、最前線にいる人しか知らないリアルな情報が知れて、とても参考になりました。
本当にありがとうございました。
偲ぶ会 | サービスの内容 |
Story 偲ぶ会
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「形式ばらず、故人の思い出を語りたい」 このような想いをお持ちの方に、「Story 偲ぶ会」はおすすめです!
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初めまして、ディーチと申します。
実は現在、「おわりのはじめかた」という終活メディアを運営していまして・・・(実際に見てもらいながら)